毎日のルーティーンでコーヒーを飲む人も多いと思います。我が家も毎朝、豆を挽いてコーヒーを淹れています。そのいつものコーヒーが、簡単スイーツに変身!淹れたてのコーヒーに砂糖とゼラチンを入れるだけで、お手軽に美味しいコーヒーゼリーが作れますよ。
スイーツ作りにハードルを感じる人も、ゼリーは材料を順番に混ぜて冷やすだけなので、誰でも簡単に作れるメニューです。
ゼリーの作り方を覚えておくと、応用も効いて、色々な味で楽しむことができますよ。こちらでは、ゼラチンの量を極力少なめにして、とろける食感を楽しめる大人なコーヒーゼリーをご紹介します。
ゼラチンについて
ゼリーには、一般的な粉ゼラチンと、板ゼラチンの2種類が多く使われています。
粉ゼラチンは使用するゼラチンの分量の4~5倍の量の水を入れて、ふやかしてから使用します。(最近では、そのまま入れて溶かせるタイプのものもあります。)
板ゼラチンはスーパーで購入できる写真のタイプですと、板状になったゼラチンで、1枚が1.5g、2枚で3gと分かりやすくなっているのが特徴です。(製菓材料店では、1枚当たりのg数が多いものもあります。パッケージを参考にしてくださいね。)
使う前に小さなボールや容器に「水」を入れて、その中に板ゼラチンを入れてふやかしてから、板ゼラチンだけを取り出し、ゼリーの液に入れて使用します。キッチンばさみでカットすることができて、計量が簡単で扱いやすいため、私はこちらをよく使用しています。
開封したらジップ式の袋に入れて、空気を抜いて保存すると安心です。
どちらもスーパーの製菓コーナーなどにあり、手軽に購入できますので、お好みの方を使ってみてくださいね。
ゼリーを扱う注意点は、高温すぎると後で固まりづらく、低温すぎるとゼラチンが溶けなくなってしまうので、60℃~70℃ぐらいを目安にするとちょうどよく仕上がります。
凝固剤には、他にも寒天やアガーなど、様々ありますが、ゼラチンは透明感が高いこと、扱いやすくとろける食感が楽しめるので、今回のレシピではゼラチンを使用して作っていきます。
【レシピ】コーヒーゼリーの作り方
材料を用意する
・淹れたてのコーヒー 200ml ←コーヒー豆3杯分に3杯分の水の量の1割減でコーヒーを作る
・グラニュー糖 27g(甘めがお好きな場合は+5g程度)
・ゼラチン 3g
〔仕上げ〕
・生クリーム 適量(50~70ml程度をお好みで)
・ハーブなど お好みで(今回はレモンタイムですが、ミントなど別なハーブもおすすめ)
板ゼラチンを水に入れてふやかしておく
ゼラチンをふやかすときは、お湯を使うと溶けてしまうため、必ず「水」を使用してくださいね。
また、粉ゼラチンを使う場合は、ゼラチンを小さな容器に入れて、そこにゼラチンの5倍の量、15㏄(大さじ1)の水を入れてふやかしておきます。
コーヒーを淹れて、必要量の200mlを計量する。
今回はブレンドコーヒーの深煎りの豆を3杯分挽いて、コーヒーメーカーで淹れました。通常より1割減らした分量の水を入れ、少し濃い目に淹れています。ドリップの場合はお湯を同様に1割減らしてくださいね。
淹れたコーヒーから200mlを計量し、ボールに移すと少し冷めるので、グラニュー糖を入れた後、ゼラチンを溶かす最適温度になります。
もし、作業前に冷めてしまった場合は、レンジで少し温めて60℃ぐらいの温かさに調整してくださいね。
グラニュー糖を入れて溶かす
ボールにコーヒーを入れ、グラニュー糖を入れたら、混ぜながらよく溶かします。
ゼラチンを入れて溶かす
板ゼラチンの場合は、清潔なお箸などを使って、板ゼラチンだけを取り上げ、コーヒー液に入れます。
(粉ゼラチンの場合は水を入れてふやかしたものを入れます。)
入れたらすぐに、静かに混ぜながらゼラチンをよく溶かします。
ゼリー液を冷ます
ゼラチンがしっかり溶け切ったら、氷、または氷水の入ったボールに当てて、粗熱が取れるまで冷まします。完全に冷やすとゼリーが固まってしまうため、ゼリー液の入ったボールを触って、熱くないぐらいまで軽く冷ませばOK。冷めたらすぐに氷水から外し、ゼリー液の入ったボールの底の水滴を拭いておきます。
お好みのグラスや器に入れて冷蔵庫で冷やす
等分になるようにゼリー液を静かに注ぎ入れ、冷蔵庫で約2~3時間程度冷やし固めます。
(写真はデザート用の小さめグラスを使用。)
生クリームを添えて完成
ゼリーが固まったら、泡立てた生クリームを絞って完成!
生クリームはお好みで好きな量を絞ってくださいね。今回は大き目の星口金をセットした絞り袋に入れて、上下に手を動かしながら上に向かってフリルが出来るように絞っています。ソフトクリームのようにぐるぐると絞ったり、スプーンでラフにのせたりしてもかわいいですよ。
また、こちらはレモンタイムというハーブを添えました。ほかに、ミントやセルフィーユを添えてもおしゃれに仕上がります。
簡単アレンジ
一度固まったゼリーをわざとスプーンでクラッシュして、そこにコーヒー用のポーションミルクを入れました。
生クリームがない時や、泡立てるのが面倒だなという場合も、この方法なら手軽に楽しむことができます。もちろん、クラッシュせずにグラスに冷やしたまま、上からポーションミルクをかけてもOKです。
こちらの盛り付けでは、ポーションミルクが斜めに入っていくように、片側だけにスプーンを一度入れてから上に抜いて仕上げています。
牛乳に変えるとさらっとした味わいに。市販のバニラアイスをゼリーの上にのせて「アフォガード風」のパフェにするのもおすすめです。
ひんやり美味しい大人のコーヒーゼリー
ゼラチンを通常の分量よりも減らして作っていますので、固くなりすぎず、とろける食感に。もっとたくさんの量を食べたい場合には、全ての分量を×1.5倍、または×2倍にすると、たっぷり楽しむことができますよ。
ゼリーの作り方を覚えたら、トッピングを変えるなどして、自分流にアレンジするのもいいですね。暑い日にぴったりな、ひんやりして美味しい大人のコーヒーゼリーをぜひ作ってみてくださいね。
文:Minami