ヘナ歴はまだ半年。でも、もうケミカルなヘアカラーには戻りたくない。
おしゃれ染めから始まって、年を経るごとにいつしか白髪染めに移行していく。髪を染めるということが「おしゃれをしたい」という願望から、「白髪を隠したい」という悩みの解消のためになってしまうのはしかたのないことかもしれません。
ただ、その「白髪」というネガティブな要素を少しずつ解消しながら、年齢を重ねても「健やかな髪」を保ち続けるということができたらいいなと思いませんか?見栄えをよくする「おしゃれ」をするということ以上に、「健やかでありたい」という気持ちの方が優位になってきている人が増えているように思います。もちろん、どちらも叶えられたら最高!なんですよね。
その方法の一つとして、ヘナという植物での髪染めがあります。自然派の方には、もうお馴染みの髪染め方法かもしれませんが、意外と身近にヘナを使っている方は少ないようです。めんどくさそう、自分には合わなさそう。いろいろ理由はあるかと思いますが、今回は、ヘナ歴半年のわたしがすっかりヘナのファンになり、タイトル通り「もうケミカルなヘアカラーには戻りたくない」と思っている理由を含めて、ヘナのメリット・デメリットと、実際に使っているオーガニックヘナをお伝えしたいと思います。
もしもヘナに興味を持っていて、ちょっと試してみようかな~という方にとってお役立てると思います。毎月のカラーリングが憂鬱な方にも、ぜひ読んでいただきたい。なにごとも試してみなくちゃわからないですからね!
知っていれば使いたくなる。ヘナのメリット、デメリット。
早速ですが、私がヘナでの髪染めに移行した経緯をお伝えしましょう。もともと皮膚炎などのアレルギーを起こしやすい体質のため、美容院でのヘアカラー時に頭皮がピリピリと痛くなったり痒くなってしまったこともあって、保護剤を塗る、頭皮から数ミリ上から塗布するなど毎回ヘアカラーを塗るときに気を遣ってもらっていました。刺激があるということは、科学的なものが頭皮に良くないという状態は分かっていて、ヘアカラーの頻度は抑え目にしていたけれど、年に何回もこれを一生続けるのか?髪は女の命(古い?)なのに、なんだか薄毛になりそうで心配だし。でも白髪は隠したい。そんな気持ちの葛藤を抱いていたのでした。
私のヘナとの出会いは実は今から10数年前。知り合いのプライベートサロンで受けたヘナトリートメントが始まり。夫婦で通っていた時期もありました。その後は自宅で施術・しかしパーマをかけたいという欲望に耐えられず、その時はヘナ染めをやめてしまいました。まだ白髪がない30代前半のお話。
その時に教えてもらったのが、ヘナのメリットとデメリット。植物でつくられた天然のヘナで髪を染めることには、実はこんなメリットがあります。
①髪を染めるだけじゃない、ヘナのメリット
髪のトリートメントとして
30代前半のころ、まだ白髪はほとんどなかったので、髪のトリートメント+デトックスとして施術を受けていました。ヘナの前のオイルマッサージがとっても気持ちよくて。施術中に眠ってしまうことも多々あり。この眠ってしまうというのはデトックスの一環なのかもしれません。現在は自分で行っていますが、ヘナ後は地肌はすっきり、髪はハリのある感じです。
デトックスとして使う
ヘナは、インドの医学アーユルヴェーダで使われる薬草のひとつです。
確かに、ヘナはお茶のような草の香りがします。ヘナをした日は水分を多めにとってトイレにも多めに行くようにしています。ただし、薬事法的には、商品にこういうことは”うたえない”のでどこにも書いてありません。あくまで自己判断で。
白髪部分をオレンジ色に染める
今更ながらですが、白髪をオレンジ色に染める。これがヘナの特徴です。パラパラと入った白髪は、オレンジに染まり、メッシュのようなイメージになります。赤みのある色は似合う人もいれば似合わない人もいると思うので、この時に便利なのが、インディゴなどの色味を暗くする植物をプラスするかすでにプラスされているものを選ぶという方法です。
②ヘアカラーとは違う。ヘナのデメリット。
前述の、以前ヘナをやめてしまった時の話に出てきましたが、ヘナでの染色にはデメリットもあります。デメリットというか、特徴ですね。こういう性質なので合わない人もいるんです。
パーマとは併用不可
髪を真っ直ぐにする性質があるため、パーマがかかりにくくなります。反対に縮毛矯正したい人にはいい性質かもしれませんね。私は30代の頃パーマをかけたかったのでヘナ使用をやめてしまいました。現在はパーマをかけず、時々ヘアアイロンなどでイメージチェンジを楽しんでいます。
脱色効果はないため、黒髪は明るくならない。
簡単にいうと、全体をサロンで仕上げたように明るく、思った通りの髪色にするのには向かないということです。多分これが一番ヘナを敬遠する理由でしょう。ただし、最近はカラーバージョンも増えているようで、ヘナ+@の植物が入ったもので暗めの髪色や思った色に近づけることができます。
身体が冷える
ヘナという植物には、身体を冷やす性質があります。ヘナをしている間は、こたつや暖房、靴下の重ねばき、膝掛け、足湯をするのもおすすめです。生理中・妊娠中は使用しない方が良いようです。ちなみに私は冷えを感じる時、お腹にカイロを乗せたりしています。
ヘナは、こんな人に向いている。
ここまで読んで使ってみたい!と思った方はいるでしょうか。そう思ったのなら一度試してみるのもいいと思います。あくまで私の意見ですが、ヘナを使うのに向いている方はきっとこんな方だと思います。
自然派のものがすき
化学物質を使うことに日頃から抵抗のある人、プラスチックフリーとか、エシカルとか環境に興味のある人、そういう方にはヘナは抵抗なく使えるかもしれません。ヘナ独特のお茶のような草の香りは、植物由来の証。この香りが苦手な人もいるようですが、私はむしろ科学的な香りが苦手。そんな方はヘナのほうがいいかもしれませんよ。
食べ物に気を遣っている
ヴィーガンとか、ベジタリアンとか、添加物・加工食品をなるべく避けたい、無農薬・オーガニックを選びたいなど、食べるものが体に及ぼす影響を知り、気にかけている人にも、ヘナはおすすめです。なぜならば、経皮毒という言葉があるように、皮膚から吸収するものも少なからず体への影響があるからです。
食べ物に気を遣っているのと同じように、身体に接するものに気を配りたい人にとってはヘナはとても向いていると思います。
アレルギー体質
私と同じように、アレルギーやアトピーがある人はケミカルなカラーリングは合わないかもしれませんね。ただ、植物アレルギーを持つ人もありますので、必ずパッチテストが必要です。ヘナ100%で私は痒くなったことはありませんが、暗くする作用のあるインディゴなど他の植物に反応する方も少なからずいるようです。
そして、ネットでもたくさんのヘナ商品が紹介されていますが、どれを選ぶか迷ってしまう方に、とても大切なことを伝えなければなりません。それは、ケミカルな物が入っているヘナもあるということ。オレンジ色に白髪が染まるだけでは物足りない人のために、いろんなカラーバリエーションを実現するために、化学的なものが入っている商品も多いのが事実です。そこはしっかり成分を見て選んでみてください。せっかくヘナに変えたのに、全然自然のものじゃなかっったということにならないように。
私が実際に使っているオーガニックヘナをご紹介します。
私自身が、現在使っているヘナをご紹介します。どちらもヘナ(ヘンナ)100%です。選ぶ時にヒントとなるのは成分と産地、そして”誰が紹介しているのか”など。先ほど書いたように、植物100%ではなく化学的なものが入っているヘナもあります。トリートメントしたいならヘナ100%を選ぶなど、成分表示をきちんとみましょう。
1.エコヴェーダeco-veda オーガニックハーバルヘアカラー オレンジ
エコサートという、有機認証・フェアトレード認証を取得。地球場持続可能であること、生き物全てのものに安心安全であることを追求している会社で作られたエシカルなヘナ商品です。インドCNP社の農場にてオーガニック原料でつくられています。
エコヴェーダeco-veda オーガニックハーバルヘアカラー オレンジ
2.ムクティ「スキャルプトリートメント1(オレンジ)」
ムクティのヘナ(スキャルプトリートメント)は、25年続くロングセラー商品。アーユルヴェーダドクター指導のもと、現代日本のニーズに合った商品づくりをしています。商品の原材料は、オーガニック農法で栽培されたハーブのみを使用。化学物質ゼロで、地球にも体にも優しい商品です。
こちらは10数年前使用していたもの。すっかり名前を忘れていたのですが、この記事を書くにあたって検索したら見つけました。パッケージも変わっていなくって、ロングセラーって頷けます。とても使いやすかった記憶があるので、次回購入予定。
半年で約6回。髪にいいことをしていることで気分が良い。
ご紹介したオーガニックヘナ(エコヴェーダ)を使って、もう6回ほどはヘナ染色をしています。色落ちしやすいですが、なによりも「髪に悪いこと」をしないで、「髪にいいこと」をしているという気分の良さが、一番の私にとってのメリットです。そして最近はシャンプー方法も変えてとても健やかな髪になってきたと思います。
この記事のためというのもあり、ヘナ100%での染色をしたばかりなので、来月からはちょっとトーンを暗めにするハーブが入ったヘナを試してみたいと思います。そちらの実験報告??や上手に染めるためのちょっとしたコツなども、またいつか記事でご紹介していこうと思っています。