親子でカフェに行きたくなる!おすすめ絵本5選

忙しい日常の中で、お茶の時間は肩の力を抜いてリラックスできる貴重な時間です。コーヒーや紅茶のかぐわしい香りに心が癒され、ゆったりとした気持ちになれます。

でも、小さな子どもを育てているママ達にはそんな時間はないかも知れません。何故なら子どもはママのことが大好きなので、いつもそばにいて一緒に遊んで欲しいと思っているからです。

そう、子どもはママに1杯のコーヒーを飲む時間すらくれない生き物なのです。

お願いちょっとお茶を飲ませて、そんなママの心の叫びが聞こえてきそうですね。それなら少し目線を変えて、お茶やスイーツにまつわる絵本を読んであげてはどうでしょうか?

子どもは読み聞かせを通して、想像力を駆使して内容を体験するといわれています。お茶やスイーツにちなんだ絵本を読んでもうらことで、カフェタイムの心地よさや楽しさを感じることができるかも知れません。絵本のカラフルな色合いや優しい表現は、大人にとっても心地いいものです。読み終わる頃にはママも子どももカフェに行きたくなっているかも知れません。

そんな気持ちになるような、甘くておいしそうな絵本をご紹介します。

おすすめ絵本1「チリとチリリ」

チリとチリリは双子のようにそっくりなふたりの女の子。自転車に乗って冒険に出かけるのが大好きです。ふたりが早起きをしたある日、いつものように自転車に乗って森に冒険に出かけました。

「チリチリリ、チリチリリ」テンポ良く自転車を進めながら、ふたりはいろんな場所を訪れます。

最初に訪れたのは、森の喫茶店でした。ここには森の動物たちも訪れるので、いろんなサイズのテーブルや椅子があります。チリとチリリは、自分にちょうどよいサイズの席につきました。

そしてふたりはどんぐりコーヒーとれんげティーを注文しました。どんぐりコーヒーはどんぐり形のカップに入っていて砂糖もどんぐり形です。れんげティーにはれんげの花が浮かんでいて、クローバーが添えられていました。

お茶を楽しんだらお腹が空いてきたふたり。次は森のサンドイッチ屋さんを訪れました。そのお店にはいろんな形のパンやいろんな色のジャムがあり、どれもおいしそうです。そこでふたりが選んだのは、くるみパンのいちごジャムサンドときなこパンのくりジャムサンドでした。

夜になりふたりが最後にたどり着いたのは、森のホテルです。そこでもふたりは、自分たちにちょうど良い大きさの部屋を使うことができ、楽しい夜の時間を過ごしました。

「チリとチリリ」は色鉛筆ならではのやさしい色使いの絵が魅力です。絵の隅々まで丁寧に描かれているので、絵を見て想像を膨らませるだけでも楽しいかも知れません。

おすすめ絵本2「ぐりとぐら」

「ぐり」と「ぐら」はお料理することと食べることが大好きな、ふたごの野ねずみのお話です。

ふたりはある日、森の中で大きなたまごを見つけました。こんな大きなたまごで何を作ろう?!ふたりは色々考えた末、大きなカステラを作ることに決めました。ところがたまごはとても大きいので、運ぶことができません。そこでふたりは、この場所で料理をすることに決めました。

そうと決まれば、早速準備に取りかかります。エプロンや他の材料を森に運んできて、いざ料理開始です。試行錯誤しながらもカステラ作りは進み、お鍋に生地を流し込み焼き始めました。すると森中にいい香りが広がり、いつしか森の動物たちが集まってきました。

ついに焼きあがり、お鍋のふたを開けると出てきたのは、ふっくら焼けた大きな黄色いカステラです。その大きなカステラを、動物たちは仲良く分けて食べたというお話です。

この本は誕生から50年以上経っているので、子どもの頃に読んだことがある方もたくさんいると思います。お鍋のふたを開けた瞬間に見える大きな黄色いカステラは、時代を超えて永遠の憧れですね。

もしこのカステラを作ってみたくなったら、出版社である福音館書店のウェブサイトをチェックしてみて下さい。レシピが掲載されています。

おすすめ絵本3「ちびくろ・さんぼ」

トラがグルグル回っているうちに溶けてバターになる場面が印象的な「ちびくろ・さんぼ」。こちらも日本で初めての発行から60年以上経っているので、大人にとっては懐かしい作品です。

あるところに、ちびくろ・さんぼという男の子がいました。ある日さんぼは、お母さんが作ってくれた赤い上着と青いズボンを着て、お父さんが買ってくれた紫色の靴を履き、緑の傘をさしてジャングルに出かけました。

すると、1頭のトラが出てきて食べられそうになってしまいました。さんぼは赤い上着をトラにあげる代わりに、食べるのを止めてもらいました。その後、3頭のトラが次々現れて、それぞれに青いズボン、紫色の靴、緑の傘をあげました。

すると4頭のトラ達は、誰が一番立派かということでけんかになり、それぞれのしっぽに食いついた状態で木の周りをぐるぐる回り始めました。怒り任せにぐるぐる回り続けるうちに、トラ達はドロドロに溶けてしまいました。残されたのは、バターの池。

そのバターをお父さんが壺に入れて持ち帰り、お母さんはそれを使ってホットケーキを山盛り作ってくれました。トラのバターがたっぷり入ったホットケーキはさぞかしおいしかったことでしょう。

「ちびくろ・さんぼ」は人種差別の観点から、一度絶版になりました。しかし人気に後押しされ、絶版から17年後に復刊されました。このことからも、いかに多くの人から愛された作品であることが分かります。

おすすめ絵本4「おつきさまのパンケーキ」

ある夜、空に浮かんだまんまるのおつきさまを眺めていたたぬきさん。「おいしそう、たべたいなあ。」そう思っていたら、なんとびっくり!おつきさまがとろとろと溶けだしたのです。

たぬきさんは急いでフライパンでキャッチします。そして、バターを入れて焼きました。こんがり焼けたのはおつきさま?それともパンケーキ?

輝くような黄色のパンケーキ、もしお店でこんなパンケーキに出会ったら「おつきさまのパンケーキだ!」と言ってしまいそうですね。

おすすめ絵本5「もりのおくのおちゃかいへ」

 
ある雪の朝、お父さんはおばあちゃんの家に雪かきをしに出かけました。ところがお父さんは、ケーキを持って行くのを忘れました。

キッコちゃんはケーキを届けるために、お父さんの後を追って森に入りました。ところがお父さんの足跡を追いかけているうちに転んでしまい、ケーキは潰れてしまいました。

泣きたい気持ちをこらえながらお父さんを追いかけていると、見たことのない館があらわれました。

館の中ではおしゃれをした動物たちがお茶会をしているようです。キッコちゃんがドアを開けてみると、みんなが一斉にキッコちゃんの方を見ました。不安が入りまじり緊張が高まりますが、動物たちはとても温かくキッコちゃんを迎え入れてくれました。そして、ケーキを台無しにしてしまったキッコちゃんのために、皆それぞれ1ピースずつケーキを分けてくれたのです。

最後に動物たちは、森を行進してキッコちゃんをおばあちゃんの家まで送り届けました。

モノトーンで描かれた絵からは、静謐な空気に包まれた森の様子が伝わってきます。その中でキッコちゃんの金髪や赤い帽子やスカートは、まるでそこだけ輝いているようです。とりわけ動物たちが分けてくれたケーキは本当に色鮮やかで、温かい気持ちが伝わってきます。

読み進めるうちに、大人も子どももキッコちゃんになって物語に迷い込んでしまうかも知れません。そんな風に思わせてくれる本でした。

カフェで絵本の世界を追体験しよう!

いかがでしたか。絵本の世界では、自然の中で人間も動物も皆仲良く過ごしているお話がたくさんありますね。子どもと一緒に森のカフェに行くと、絵本の世界を追体験ができるかも知れません。大人も日頃の喧騒から離れて、ゆったりと過ごすことができそうです。

大人はのんびりテラスでお茶を楽しみ、飽きた子どもは庭先で遊ぶ。そこには見たことのない花が咲き、見たことのない虫がいて・・・そんな過ごし方も素敵です。

文:Miwa