世界にはいろいろなカレーがある
みんな大好きカレーライス!
ついついメニューにあると頼んでしまうんですよね。
そのお店の一押しメニューや、旬のものを使ったメニューがあったとしても、まずカレーを探してしまう私。
だって、カレーって世界各国に種類があって、日本でも近年ではかなり細分化されている料理ジャンルなんです。
いろいろな味を試してみたくなりますよね。
家で作る、カレールウを使用したカレー。
小麦粉を使用したトロミのあるカレーは、イギリスがルーツといわれています。
世界のカレーの歴史を辿ると、かなり複雑ということがわかります…!
世界政治に深く関係しているので、興味のある人はぜひ世界史の教科書片手に調べてみてください笑
カレーの本場インドでも、いろいろな種類がある。
インドカレーと一言で言っても、インド北部とインド南部で全く異なるカレーになります。
インド北部は、牛乳や生クリームを使った濃厚で油分が多いカレー。
バターやカシューナッツを使ったクリーミーな味わいです。
ナンやチャパティなど、小麦粉で作った主食につけて食べます。
日本でも街で見かける「インド人(本当はどこの国の人か聞いてみないとわかりませんが)が営んでいる本格的なカレー店」にあるカレーは、ほとんどがこのタイプのカレーかと思います。
そしてインド南部のカレーはこれと全く異なるんです。
北インドの濃厚カレーとは打って変わって、南インドは水分が多いシャバシャバカレー。
辛みの強いスパイスを使用し、ココナッツミルクやフルーツなども使うことで、さっぱりとスパイシーな味わいに。
主食はお米で、さまざまな種類のカレーをかけながら食べる、日本人からすると、薬膳料理のような感覚でしょうか。
スパイスの効能を体で感じられるカレーです。
日本人の舌が多様化。カレーは独特の進化を遂げている
古くは「日本人の舌に合う味」に改良されてきたカレー。
世界各国の料理を気軽に楽しめるようになった現代では、「本場の味」を求めて多種多様なカレーが好まれるようになりました。
カフェで出されるカレーも、そのお店のこだわりが詰まったカレーを提供するお店が増えてきました。
特にスパイスの調合や、食材は無添加にこだわるなど、「美味しくてカラダにいい」カレーが好まれています。
そのお店を知るにはまずはカレーを食す!
と言っても過言ではない時代かもしれません。
カフェによくあるカレーの種類
カフェカレーマニア(自称)として、カフェによくあるカレーの種類というのは、やはり見逃せません。
カフェにあるカレーの特徴は、見た目がおしゃれであること、老若男女に好まれる味であること!
家で作るいわゆる「普通のカレー」って簡単に作れるし「ご飯にかけて美味しければそれでよし」って感覚で作っているとこがあるので…(私だけか?)
家で作れないカレーが食べられるのは一つの醍醐味でもあると思うんです。
そんなカフェカレーによくあるカレーの種類をご紹介します。
【キーマカレー】
カフェで一番みられるのがこのキーマカレー。
キーマカレーはひき肉を使用したカレー料理のことをいいます。
トマトやじゃがいもなどの野菜とひき肉、そしてスパイスを使ったカレーなので、オリジナリティがでやすいカレーです。
キーマカレーが美味しいカフェで有名なのは原宿にある「みのりんご」です。
「みのりんご」
甘みの中に辛みの効いた絶妙なキーマカレーに、温泉卵がのった一品。
これにこれでもかとチーズをかけた「とろーりチーズキーマカレー」が人気!
中辛のルーに、卵とチーズが中和されて絶妙とのこと…。
これぞカフェメニュー。見た目インパクトと惜しみないカレー愛を感じます。
【スープカレー】
数年前にスープカレーブームがありましたね。懐かしいです。札幌市でブームになったのをきっかけに全国区になったスープカレー。今ではメジャーなカレージャンルですね。
サラサラのカレーは、スパイスが効いており、元は「薬膳スープ」をヒントに作られたということもあって、スパイスをダイレクトに感じられます。
スープカレーといったら、キッチンユノートルの「スパイシーカレースープ」
キッチンユノートル
【グリーンカレー】
グリーンカレーはタイ料理ですね。実は苦手という人、たくさんいるのではないでしょうか?
クセが強いイメージがありますよね。
ココナッツミルクやコリアンダー(パクチー)などが使用されていますから、馴染みのない人には少しカレーと言うには違和感があるのかもしれません。
余談ですが、無印良品のレトルトカレーってものすごく種類豊富ですよね!なんとその数41種類!
その中でも、バターチキンカレーに次いで人気なのがグリーンカレーだそうです。
そのおいしさに気づくとリピートとしてしまうんでしょうね。
グリーンカレーが美味しいと評判のカフェ、「asiandining&cafe Su-Ha」
沼津にあるアジア料理のカフェなんですが、アジア料理好きのシェフが、ベトナム、タイ、インドネシアなどの料理に、自分好みの味を足してメニュー開発しているとのこと。
手作りのグリーンカレーペーストと、ココナッツミルクのマイルドさがクセになる味。
【ドライカレー】
ドライカレーは汁気のないカレー全般を指すようです。カレーピラフもドライカレーの一種なんですね!ドライカレーは日本だけのオリジナルカレー文化だそうです。
どんだけカレーが好きなんでしょう。
ドライカレーといえば、カフェというより喫茶店のイメージがあるのは私だけでしょうか?
喫茶店にある昔ながらのドライカレー。時々無性に食べたくなります。
あと、ドライカレーで真っ先に思い浮かぶのが「カフェハイチ」です。
「カフェハイチ」
私は以前東京に住んでいたのですが、ハイチのドライカレーは初めて食べた時衝撃的でした。
これが東京の味かと!旨味がギュッと凝縮していて、複雑なようでまとまりのあるスパイスの味。
新宿のお店に通っていましたが閉店してしまい、現在は中野に継承店があります。
カレーにもトレンドがある
カレーも毎年「トレンド」があるんですって。
カレーコンサルティング会社なるものも存在し、その年のトレンドを解説しています。
そこまでカレーのことを考えたことないという人も、過去20年で流行ったカレーで一つは知っているものもあるかもしれません。
過去の流行と、今年のトレンドをチェックしてみましょう。
2000年~2010年カレーが脚光を浴びるように
カレーが脚光を浴びるようになったのは、2000年ごろから。翌2001年には横浜カレーミュージアムがオープンしました。※2007年に閉園
2004年にはスープカレーが一大ブームに。下北沢がスープカレーの激戦区としてメディアでこぞって紹介されました。
2006年には「白カレー・黒カレー」がブームに。シチューみたいな見た目なのにちゃんとカレー味の白カレーと、カラメルソースやイカ墨で色づけされた黒カレーが全国で広まりました。
また2000年代後半では、キーマカレーがカフェの定番メニューとして徐々に浸透。家でキーマカレーを作るという、家庭カレーの新しい選択肢も登場。カレーの可能性って無限にある!とみんなが気づき始めたんですね。
2011年~2019年本格派カレーは多種多様に
2011年からは本格的なカレーが求められる時代に突入しました。バターチキンカレー、グリーンカレー、マッサマンカレーなど、本場インドのカレーがどこでも食べられる時代に。おしゃれな女性がこぞってカフェでカレーを食べる。いつからかカレーはおしゃれな食べ物に!
近年では、カレー好きが独自にスパイスを調合、完全オリジナルのカレーがブームに。作る人はミュージシャンやクリエーターなど、純粋な料理人ではなく、言ったらタダの「カレー好き」それはもうカレーを研究した作品なんですね。
お店を構えるのではなく、間借りして営業している「幻のカレー」がそこかしこに登場。
カレーがいつからか希少価値があるものとして崇められる日が来るとは。。。
今年のトレンドは「お家で本格スパイスカレー」
さて、そんな混沌と化したカレートレンドですが、今年はコロナの影響もあり、昨年からブームのスパイスカレーをおうちで作る人が急増。
「自分だけの特別なカレー」を追求し、さまざまなスパイスの販売数が伸びたそうです。
ハウス食品が公開しているスパイスカレーのレシピには、8種類のスパイスが使用されていました。
- レッドペッパー
- クミン
- コリアンダー
- シナモン
- カルダモン
- ブラックペッパー
- ターメリック
- ガラムマサラ
【ハウス食品】
8種類のスパイスでつくるカレー
この8種類で本格的なスパイスカレーが自宅で味わえます。
これだけのスパイスを揃えるのも大変ですが、この沼にハマると揃えたくなるんですよね。
まとめ
カレーってこんなに奥が深くて、無限に楽しめるんですね。
カレーが好きじゃないという人、あなたが思っているカレーは、この世界にある数多くのカレーのホンノ一部分のことかもしれませんよ。
あなた好みのカレーが、きっと今日もどこかで作られているはず。