洗濯時に、縮みに気をつけたい天然素材の服
1.綿(コットン)
縮み率は3%くらい。洗濯を繰り返したTシャツが、なんとなく丈が短くなっている感じがするのは、縮んでいるからなんですね。
2.麻(リネン・ラミー)
日本で麻というと、亜麻(あま)といわれるリネンと、苧麻(ちょま)というラミーのこと。この繊維は、最初の洗濯では6%ほど縮みます。その後も気をつけないと5%〜10%縮むこともあるとか。
暑い時期に着ることの多い天然素材の服。風通しもよくさらっとしていて着心地の良い麻の服ですが、このように縮みやすいという特徴があります。実は、よくきていた服をうっかりと他の洗濯物と一緒に洗ってしまったことがありました。
乾かしていざ着ようと思ったら、ん?10cmくらい丈が短いではないですか!ガーンと気落ちしている場合ではありません。なんとかならないかとやってみたのがこの方法。家にあるもので縮んだ麻のサロペットが復活しましたので、その方法をご紹介します。
縮んだ麻の服を家にある物で元に戻す。
1.用意するもの
・コンディショナー(またはリンス・トリートメント)・・・ 2〜3プッシュ
・ぬるま湯・・・ つけ置きする量
2.元に戻す方法
- ぬるま湯を洗面器や洗面台などに用意して、コンディショナー(リンス)を溶かす。
- 服を入れて、30分〜1時間つけておく。
- 軽くすすいだ後、手で軽くしぼって、タオルなどで水分をとるなど優しく脱水する。
- 陰干しをする。
気をつけたこと
濡れ干しをしました。濡れ干しとは、洗濯機などで脱水しないで多少水分が残った状態で干すこと。乾きやすい麻素材には特に有効なようです。
コットンやウールなどでもこの方法で縮みが戻るようですが、元に戻るかは、服の状態によると思います。あくまで私の経験談からお伝えしていますので、自己判断のもとお願いします。
ちなみに使ったコンディショナーは、こちら。家にあったものです。
麻を洗濯する時に気をつけること。
せっかく元に戻っても、洗濯時にまた縮む可能性もありますよね。お気に入りの服が縮んでガッカリ!なんていう風にならないために、普段の選択で気をつけるべきことをまとめてみました。
色落ちしやすいので、他のものとは別に洗う
麻の特徴として、色落ちしやすいということがあります。これは染色の段階で奥の方まで染まりにくいからと言われています。他の洗濯物に色移りしないためにも、別洗いをしましょう。ちなみに、色落ちを防ぐために天然塩を少し入れると良いとのこと。
洗い方と使う洗剤を気をつける
使うのは、中性洗剤。そしてなるべく手洗いがベスト。押し洗い・振り洗いでできるだけ摩擦を防ぐことが大事です。
脱水と干し方に気をつける
脱水は短めに。絞らないことが大事です。シワ予防にもつながるります。洗濯機の脱水を使うなら、畳んでネットに入れて30秒〜1分。
干すのは陰干しをします。日向に当てると色褪せの原因に。白い麻以外の色付きの麻は、うらがえして干すと良いです。
お気に入りの天然素材の服を、清潔に長く楽しみたい。
以上私の失敗談から、縮みを戻す方法と、縮まないようにする天然素材の服の洗濯方法をお伝えしました。一度失敗すると、色々勉強になるなあと思います。同じように失敗しちゃった人、お気に入りが縮んで困っている方、復活できるといいですね。