FLUORIDE-FREE(フッ素不使用)とは
海外のハミガキ粉のパッケージに書かれている、FLUORIDE-FREE。FLUORIDE-FREEとは、フッ化物不使用。つまりフッ素が入っていないということです。
フッ素って虫歯予防のCMとかでよく聞く言葉かと思います。いろんなメディアを調べると、フッ素のメリットと、反対に有害性について情報がたくさん出てきます。どちらが正しいのか?は意見が分かれるところです。そして国内で売っている歯磨き粉のほとんどは、フッ素が含まれているものが多くて、その多くは虫歯予防に効果があることをうたっています。
一昔前までは、海外でもフッ素は主流だったようですが、現在はヨーロッパなどではフッ素の使用をやめたり、アメリカでもFLUORIDE-FREE(フッ素不使用)の歯磨き粉がオーガニックスーパーにおいてあるようです。
害となりそうなもの、必要ないものはいらない。
フッ素は良いものなのか、はたまた体によくないものなのか、いくら調べても結論は出ません。どうやら歯科医師のなかでも、フッ素に関してはいろんな見解があるらしい。
人間が作るものって、いくら技術や研究がすすんだって本当のところはわからないことだらけですよね。何年も調べていかないと良いか悪いかの答えは出ないことも多い。食品添加物もそうですが、”簡単で美味しい”というメリットの裏側に、”病気を引き起こすかもしれない”というデメリットがあるんですよね。きっとフッ素だって同じなのでしょう。
だったら判断するのは自分。私の場合、必要でないものは使用しない、なるべくシンプルに生きていきたいというライフスタイルのため、とりたてて歯が弱くて虫歯に困っているというわけでもないですし、「私の生活にフッ素って不必要じゃん」という結論でした。
最近、フッ素なしのハミガキを見つけました。
というわけで、なかなか見つからずネットで探すしかないかな〜と諦めていた矢先に、近くにできた薬局でフッ素なしのはみがき粉を見つけました。同じように、フッ素なしのハミガキ粉、探している方がいるかもしれないので今日はそれをご紹介しようと思います。それは、
シャボン玉石けんの「せっけんハミガキ」
せっけん??と聞くとここでちょっと不安になるかもしれないのが、どんな味がするの?ということ。口に入れるものだから、嫌な感じの味だったらちょっとな〜と思ってしまいますよね。固形石けんを口に入れたらと想像するとウエッてなりそうって。
結論を言うと、、、大丈夫です 笑。
ちなみに、せっけんハミガキの成分はこちら(シャボン玉ハンドブックより)
- 炭酸Ca・・・清掃剤:天然の石灰石を粉砕して精製
- ソルビトール・・・湿潤剤:ペースト(糊)状を保持する。とうもろこしから抽出。
- シリカ・・・清掃剤:岩石から取れる。粒子が細かい。
- 石ケン素地・・・発泡剤:泡を立たせて洗浄する。無添加石けん。
- ベントナイト・・・粘結剤:ペースト状を安定させる(火山灰が堆積して粘土になったもの)
- セルロースガム・・・粘結剤:ペースト状を安定させる(植物繊維成分セルロースが原料)
- ペパーミント・・・香味料(爽快感を出すため、天然のペパーミントの葉から抽出したエキス
どれも、植物由来のものから作っているんですね。火山灰とか、とうもろこしとかイメージできる素材ばかり。口に入れるものとして安心して使えそう。
せっけんハミガキの使い心地をレビューします。
一般のハミガキって、少しの量でもすごい泡がたちますよね?あの泡が実は苦手で、磨いている時にウエっとなってしまいそうになるんです。(個人的意見ですみません。)
あの泡だちは、合成界面活性剤を使用しているからなのですが、シャボン玉石けんの「せっけんハミガキ」はセッケン素地が界面活性剤の働きをしているので、泡立ちは穏やかです。なので、長くしっかりとブラッシングし続けることができます。
天然のペパーミント香味料も強すぎないので、クール感が欲しい人には物足りないかも。ですが、このハミガキなら、朝歯磨きをしてすぐにご飯を食べたい時に、味覚が変わってしまうということはありません。よくなるあれって、合成界面活性剤が、舌の味覚をつかさどる細胞(味雷)を一時的に破壊してしまうからなんだそうです。
シャボン玉石けんの誕生秘話がすばらしい。
かなり気に入った、シャボン玉石けんの「石けんハミガキ」。他のフッ素不使用のハミガキは、生薬入りのものなど癖が強いものや、価格が千円を超えるなど高価なハミガキと比べて、とても低価格。
ずっと使うものだから、この価格はとても嬉しい。
で、多分ハミガキ以上に、シャボン玉石けんって昔ながらの石けんで有名な会社さんなのですが、今まであまりよく知りませんでした。無添加の石けん作っているんだな〜くらいにしか。
今回ハミガキを見つけたきっかけで、とても素敵な考えの会社さんなのだと知ったのでそれも是非ご紹介したいなと思います。
シャボン玉石けんができるまで
1910年「森田範次郎商店」を創業したあと、1961年に先代の社長が合成洗剤の製造・販売を開始した際、電気洗濯機がちょうど普及するのと同時で売り上げがとても好調だったらしい。
その時原因不明の赤い湿疹に悩まれていた社長は、ある企業の依頼で無添加石けんをつくることになり、試作品を使ったら湿疹がきれいになった。湿疹の原因が、自分が売っている合成洗剤だとわかったあと、悩んだ挙句出した結論は、
「環境や体に悪いとわかったものを売るわけにはいかない」
ということでした。
1974年から無添加石けんの製造・販売に舵を切り替えたのですが、手間暇かけてつくる無添加石けんのよさが理解されず、売り上げも1/100まで落ちてしまい、経営は苦しく。それでも、信念は変えなかった。
その後、公害や化学物質汚染、合成界面活性剤の環境への影響が懸念され、だんだんと無添加石けんが注目されるように。たくさんのファンがいる現在に至ります。
こちらの動画も是非。
良いと思うものを売りたいという思い。他の洗剤も使ってみたい。
この会社さん、とてもファンが多いらしい。自分が良いと思うものを信じて売る。経営を考えると売れるものを売ろうとするのがセオリーなのに、難しい判断ですよね。でも、こういう考えのところの商品なら安心して使えますし、応援したいと思うのではないでしょうか。
ハミガキ粉たった一つですが、(石鹸はつかったことあるかと)私もすっかりファンになりました。
今回はハミガキを使ってみましたが、他にも使ってみたいものがあるんです。私の悩みのひとつ、肌が弱くて食器洗いをすると手がかさかさや湿疹になってしまうこと。なので次は石けんの食器用洗剤を使ってみたいと思っています。また機会があればレビューしますね。ハミガキ粉は本当におすすめです。大切なお子さんにもぜひ。