【簡単撮影テクニック】SNS映えするカフェ写真の撮り方とは?

インスタグラムなどのSNSの利用によって、撮影する機会がぐっと増えた人も多いと思います。せっかくの美味しい飲み物やスイーツ、料理をもっと素敵に撮りたいですよね。

少し「構図」を意識するだけで、スマートフォンでも一眼レフカメラでも、より映える写真を撮ることができますよ。おうちカフェやお店のカフェ写真をさらに魅力的にする、簡単な撮影のテクニックをご紹介します。

そもそも構図って何のこと?

「構図って何のこと?」と疑問を持たれた人も多いと思います。写真の構図とは、写真のフレームの「どこ」に「何」を配置して撮影するのか、ということです。

見る人に魅力を届けたいときに大切な方法。それは、「一番伝えたいこと」は何かを考え、構図を工夫して撮影することです。

構図の違いをわかりやすいようにコーヒーカップの写真で見ていきましょう。

特に意識せずに撮ろうとすると、このような配置になることが多いのではないでしょうか。

「日の丸構図」というもので、被写体(撮影したいもの)を写真の真ん中に持ってくる構図です。インスタグラムだとかわいらしさを表現できることもありますが、写真としては少し無難な印象になってしまいがちです。

では、こちらはどうでしょう。

撮影するレンズの高さを下げ、少しアップにして撮影しました。カップをフレームの右に寄せて、左にあえて余白を作っています。

これだけで印象が変わりませんか。

今度は横から縦位置に変えて撮ってみました。さらにアップにしています。

横位置ではソーサーの横の広がりが、縦位置ではカップの高さが強調されています。アップだとコーヒーだけではなく、食器の柄も強調されますね。

このように、自分が撮りたいものを、写真の中のどこに、どの角度で、どのぐらいの大きさに入れるかを意識することで、伝わり方やイメージに変化を生むことができます。

構図を工夫してみよう

では、実際に同じカフェの同じ座席から撮った写真を使って見ていきましょう。

飲み物をメインに撮影する

レンズをコーヒーカップの高さまで下げて、アップで撮影しています。こうすることで、テーブルにあるシュガーポットや、テラス席のイス、バックのグリーンが映り込んでコーヒーが映える写真に。

シュガーポットやミルクピッチャーなどのおしゃれな小物がテーブルにあったら、一緒に写してみるのも素敵ですよ。

また、パフェのようなグラススイーツの撮影でも、被写体とレンズの高さを平行するように撮影すると側面の美しさを見せることができます。

テラス席や窓際席ならではですが、背景を入れた引きの写真もおすすめ。

高原カフェの雰囲気が伝わるでしょうか。

テーブルの角を意識して少し斜めにカメラを構え、奥行きや立体感を出して撮影しました。

このように、構図によって違いを出せるのも面白いですよね。アップでは、コーヒーに思わず手を伸ばしたくなる距離感を。引きの写真では、その場の空間や雰囲気を伝えることができますよ。

お料理やスイーツをメインに撮影する

今度は別な構図の話。自分の目の前にあるお料理やスイーツをメインに撮影する場合、アップで撮ることも多いと思います。

そのような時に使えるテクニック。被写体のお皿を左右どちらかに少しずらす。たったこれだけです。あえてお皿と料理の右の一部をカットして撮影しています。

ついお皿を真ん中に収めて撮ってしまいがちな料理写真ですが、ほんの少しずらしただけでも、より美味しそうに見せることができます。

主役を決めよう

飲み物だけではなく、いくつかのメニューがある時に使える構図をご紹介します。

それは、「写真の主役」を決めること。

どれか1つを主役に決めることで、選んだ被写体をより引き立たせることができます。見ている人にも「一番強調したいもの」が伝わりやすくなりますよ。

メインに選ばなかった方も、後ろや斜めに写り込ませることで、遠近感を表現し、彩りで対比が生まれます。

おうちカフェで作ったスイーツとコーヒーの写真で主役を変えてみました。

コーヒーを主役にする

まずはコーヒーが主役の写真から。

コーヒーを右手前に置き、斜め奥にスイーツを置いています。左でも同様です。テーブルにスペースがない場合は、主役にしたいメニューが手前に来るように、少しだけレンズを斜めに構えるだけでもOKです。後ろの被写体がぼけるので、自然と手前に目線がいき、スイーツとの色の対比でコーヒーのシックな色を引き立たせてくれます。

スイーツを主役にする

今度はスイーツを主役にしてみます。

コーヒーを少し後ろに写して遠近感を出すことで、スイーツを引き立てることができますよ。先程とは逆に、後ろのコーヒーのシックな色が全体を引き締めてくれるという効果もあります。

インスタグラムにおすすめの構図

インスタグラムで使いやすい構図をさらに2つご紹介します。

インスタグラムで使いやすい構図①

まずは、席に座って、食べ物や飲み物を見る時の角度、「約45度」を意識して撮る方法です。見る側にとっても、撮る側とっても、自然なアングルになるのでおすすめですよ。

おうちカフェで作ったプリンをメインに、小物なども入れながら撮影し、インスタグラムのイメージで正方形にトリミング(切り取ること)をしています。

お店の場合でも、席に座った状態でテーブルに向って構えて撮ると、ちょうど約45度になるので、撮りやすいのではないでしょうか。

インスタグラムで使いやすい構図②

もうひとつ代表的な構図が「俯瞰撮影」。

ほぼ真上に近い位置から下を見ながら撮影します。この方法は、なかなか席に座って撮影するのは難しいため、おうちカフェの撮影におすすめです。

パフェのような高さのあるメニューにはあまり向きませんが、お皿にきれいに盛り付けられたお料理や、平皿のメニューにおすすめ。インスタグラムでも人気の構図ですね。

横から立体的に見せるのとはまた違った味が出て、とても面白いですよ。

マナーを守って楽しく撮影しよう

カフェや飲食店で撮影する際には、周囲への配慮やマナーを守ることが大切ですよね。自分の席に座ってスムーズに撮影した後は、美味しい飲み物やスイーツ、お料理を味わって、素敵なひと時を楽しみたいですね。

まとめ

いかがでしたか。構図を工夫して撮影するだけで、より美味しそうに、魅力的に見せることができますよ。

そして、なんといっても、写真を上達させる一番のコツは「たくさん撮る」こと。いろいろな構図やパターンを試しながら、「自分のお気に入り」を見つけてみてくださいね。

あなたのカメラライフと、レンズの向こうに見える世界がさらに広がりますように。

文:Minami

U2KANAYAのご紹介

静岡の自然豊かな場所にあるインダストリアルなカフェ『カフェユノートル』では、ここちよい時間と空間をご提供しています。ここで焙煎したコーヒーや米粉の焼き菓子を味わいながら、カフェを囲む庭園の緑や植物に癒されたり、会話を楽しむ人がたくさん訪れています。併設の『アンライフbyユノートル』では、観葉植物やファッション・インテリア雑貨を販売。健やかに、優しく、豊かな日々を。そんな”ローカルだからできる”日々の豊かさがある暮らしを、これからもユノートルは提案していきます。

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